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問診のすすめ――中医診断力を高める
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問診のすすめ――中医診断力を高める

商品コードISBN 978-4-904224-26-7

著者:金子朝彦・邱紅梅
A5判 並製 2色刷 200頁
2014年 3月10日(第1版)発行

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定価:3,080(本体2,800円+税)
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患者の言葉を鵜呑みにしてはいけなかった


【本書の内容】
中医学の基礎理論をマスターしたのに,問診を行うと「患者の言葉が証に結びつかない」と悩む方は多いのではないでしょうか。患者の表現方法は三者三様,発せられる言葉だけを頼りにすると正しい証は得られません。表情・挙動も観察しながら,どんな質問を投げかければよいのか,そのコツを教えます。問診に悩む臨床家の問診レベルを高め,弁証力向上へと導く1冊。

【本書の特色】
・平明な中医学用語を使用し,初学者にもわかりやすい文章。
・中医基礎理論を診療で使える形に変換するための方法論を提示。
・臨床でよくみられる症状について,問診の進め方の具体例をチャートで解説。
・筆者の臨床経験に裏打ちされた含蓄のある話をコラムとして掲載。

 
  • 著者略歴
    • 
      金子 朝彦(かねこ・あさひこ)
      1962年生まれ。
      あん摩マッサージ指圧師,鍼灸師。
      梁哲周先生に師事し,漢方全般を学ぶ。
      漢方研究「三旗塾」を主宰し,中医系臨床家の初級からの脱皮を図る。
      さくら堂治療院院長。
      湘南医療福祉専門学校非常勤講師。
      さくら堂治療院:http://www.sakuradou.biz/
      著書:『わかる指圧《瘦身》』『わかる指圧《生理痛・生理不順》』(共にユリシス出版部),『中医鍼灸、そこが知りたい』(東洋学術出版社)
      
      邱 紅梅(きゅう・こうばい)
      1962年生まれ。
      中医師。
      北京中医薬大学医学部中医学科卒業。
      東京学芸大学大学院で生理心理学修士取得。
      桑楡堂薬局にて漢方相談の傍ら,講義・執筆などで中医学の普及に努める。
      桑楡堂薬局:http://www.chuiyaku.or.jp/shops/tokyo/souyudo.html
      著書:『わかる中医学入門』(燎原),『生理で診断 体質改善法』(家の光協会),『春夏秋冬 自分で不調を治す漢方的183 のアイディア』(オレンジページ),『女性力を高める薬膳ごはん-心とからだを元気にする養生の知恵』(共著:マイナビ)
      
      
  • 目次
    • 
      序にかえて
      
      第1章 問診の構造
       問診上達の要素
       2つの問診
       治療問診
       筆者はこうしました
       主訴の絞り込み
       木の理論
       3W1H
       3W1Hは急性病の決め手
       慢性病の対策
       増悪因子と緩解因子
       「逆引き」増悪・緩解因子
      
      第2章 症状―症候―証
       証の定義
       可視から不可視への転換
       代表的な症候群は使えるか
       症候群は主訴により変化する
       心気虚の定義を例に
       逸脱した症状,気になる症状
       問診で得る重要症状は症候群に昇華する
      
      第3章 問診の作法
       2-8の法則
       二問を求めず
       はい・いいえは愚問
       息づかいを感じよう
       慎み深い言葉・お陰様で
       普通です
       行間を読む
       挙動を見る
       正短の書
      
      第4章 症状の変換
       症状の幅
       症状の軽重
       痛みの表現
       各論に入る前に
      
      第5章 各論―問診レシピ
       発熱
       鬱熱
       悪寒・悪風
       畏寒肢冷(冷え)
       汗
       頭痛
       胸痛
       脇痛
       胃痛
       腹痛
       肩こり
       背部痛
       腰痛
       口渇・口乾
       浮腫
       飲食
       味覚
       大便
       小便
       耳鳴
       失眠
       疲労
       精神状態
      
      第6章 現代医学を用いた問診
       ジョイント問診
       不妊症
       心理的フォロー
      
      コラム
       中医人口の増加
       感覚重視は是か非か
       師匠
       更年期障害
       夜間尿
       常識の拡大
       陰虚~陰虚火旺における勝敗
       日中入浴事情
       問診の戦略
       人間
       気を感じる
       血虚の2系統
       人より自分だろう
       予備問診
       ゆるやかな気
       中医書の作法
       私の死生観
       師匠の思い出
       普通のサラリーマン
       表言葉・裏言葉
       バーゲンセール
       偉大な企て
       サイン
       低体温
       寿司と天ぷら
       舌色
       感謝
       同位の鎮痛
       日本語の功罪
       不思議な体験
       協調的自立
       浮腫と日本人女性
       腎の封蔵
       頭の疲労
      
      索引
      総括およびあとがき