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中医臨床 通巻160号(Vol.41 No.1)

中医臨床 通巻160号(Vol.41 No.1)

商品コードISBN 978-4-904224-74-8

特集/雑病に応用する汗法
2020年 3月20日発行

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【特集】雑病に応用する汗法
現代中医学において,汗法とは解表法のことであり,発汗によって体表部の邪気を汗と一緒に取り除く治療法であるとされている。『素問』陰陽応象大論の「其れ皮に在る者は,汗によりてこれを発す」がその理論の根拠である。 そのため,一般に汗法は外感病の初期や,病邪が皮腠を犯したときに現れる表証の治療に用いられ,開泄腠理・調和営衛・発汗祛邪を通じて表邪を解除する方法として理解されている。さらに,外邪の性質の違いにより,汗法には発散風寒法(辛温解表法)と疏散風熱法(辛涼解表法)があり,それぞれ風寒表証と風熱表証の治療に用いられる。 このように,汗法は外感病に対する常用法として認識され用いられているが,実際には表証外感だけでなく裏証雑病に対しても応用することができる。本号では一般的な解表法とは異なる応用経験を紹介する。


 
◆本号の主な内容

【特集/雑病に応用する汗法】
■[TOPICS]新型コロナウイルス感染症/中医はいかに立ち向かっているのか(編集部)
■[巻頭インタビュー]中西医結合の新たな可能性(滝沢健司)
■[医療用漢方エキス]疼痛疾患篇(渡邊善一郎)
■[ニッポンの漢方薬局を訪ねる]漢方薬・鍼・心身相関の気づきを3つの柱に(橋本英信/猪越英明)
■新連載[針灸処方学]対証処方① 解表方(渡邉大祐)
■[近況雑感]目系(浅川要)


 
  • ◆目次
    • 
      第160号(第41巻第1号)
      
      
      *TOPICS/新型コロナウイルス感染症/中医はいかに立ち向かっているのか(編集部)
      *巻頭インタビュー/ニッポンの中医臨床/滝沢健司先生に聞く/中西医結合の新たな可能性(滝沢健司/[聞き手]編集部)
      
      ◆特集/雑病に応用する汗法
       ・リード(編集部)
       ・研究概況/「汗法」研究の現状(韓文舫ほか)
       ・臨床経験/国医大師・李士懋/汗法の応用(王四平ほか)
       ・臨床経験/汗法を用いたネフローゼ症候群治療の2症例(李慶盟ほか)
       ・臨床経験/温成平 汗法を用いた免疫疾患治療の経験(楊莎莎ほか)
       ・症例報告/雑病に対する辛温発散の2症例(篠原明徳)
       ・症例報告/原因不明の下腿浮腫に汗法が有用であった1例(吉澤和希)
      
      *新・方剤学~方剤分類と方意~/第10回/解表剤〈9〉(加島雅之)
      *中医診察ナビゲーション◇難治性疾患の弁証論治/疏風清熱・養血活絡法による陽明風熱の口僻治療(丁元慶)
      *医療用漢方エキス剤の中医学的理解とその運用⑲/生薬構成が類似した処方同士を比較する〈15〉―疼痛疾患篇―(渡邊善一郎)
      *銀座煎じ研究会/症例カンファレンス/第9回/かゆみの4症例(田中耕一郎ほか)
      *漢方エキス製剤の中医学的運用/保存的加療を行うも改善を得られない経管栄養患者の大腸イレウスに大建中湯が奏功した1例(山本重忠)
      *漢方医学と中医学の架け橋/第18回/『古今方彙』講習会(その2)/『古今方彙』を読む―痰飲門(4)(奈良和彦ほか)
      *REPORT/金沢と天津で続く伝統医学の学術交流/漢方医学国際シンポジウム(in 金沢)(李弘揚・小川恵子)
      *ニッポンの漢方薬局を訪ねる⑪/えいしん堂薬局・えいしん堂薬局付属鍼灸院/漢方薬・鍼・心身相関の気づきを3つの柱に(橋本英信/[聞き手]猪越英明)
      *乾くんの教えて!望・聞・問・切診/第7話/局部の望診③(石井尊子)
      *弁証論治トレーニング105〈夜尿症〉(呉澤森)
       ・回答へのコメント(呉澤森・高橋楊子)
       ・次回出題(滝沢健司)
      *新連載/針灸処方学/第1回/対証処方① 解表方(渡邉大祐)
      *仮免鍼灸臨床からの脱皮/その41/「鍼灸手法」を検証する/置鍼術における時間の根拠(大石知絵子)
      *鍼灸百話/第44話/カゼ薬で治らなかったカゼ(篠原昭二)
      *近況雑感/目系(浅川要)
      *未病を治す智恵42/新型コロナウイルス騒動真っ只中での上海暮らし(藤田康介)
      *書評/経絡の魅力に触れることができる良書―『経脈病候の針灸治療』(張吉主編・鈴木達也翻訳)(篠原昭二)
      *書籍紹介/『訂補薬性提要解説』(森由雄編著)
      *書籍紹介/『「傷寒・金匱」薬方大成 八味以上編』(中川良隆著)
      *WHO/ICD-11に伝統医学の章が新設 記念講演会(編集部)