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中医臨床 通巻171号(Vol.43 No.4)

中医臨床 通巻171号(Vol.43 No.4)

商品コードISBN 978-4-910643-78-6

特集/コモンディジーズの中医治療 ―発汗障害―
2022年12月20日発行

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中医学的アプローチを把握して治療の幅をひろげる
【特集】コモンディジーズの中医治療 ―発汗障害―
発汗障害を生じる要因はさまざまであるため,やはり原因疾患の鑑別が重要となるが,西洋医学だけでは難渋したり改善しないケースもあり,漢方が活かせる局面もある。
中医学では「自汗・盗汗」の項目が設けられており,肺気不足,営衛不和,陰虚火旺,湿熱鬱蒸などの病態(証)がある。
教科書では「自汗=陽虚」「盗汗=陰虚」とされるが,必ずしもそうでないケースもあり,やはり他の症状をあわせて総合的に分析して弁証論治することが大切となる。
発汗障害に対し,わが国において漢方や鍼灸が役割を果たせる局面とはどのような場面なのか,実際の臨床で具体的にどう漢方・鍼灸治療を進めているのか。臨床報告を交えて紹介する。


 
◆本号の主な内容

【特集/コモンディジーズの中医治療 ―発汗障害―】
■[中医診察ナビ]脳卒中後の抑うつ症治療例(丁元慶)
■[症例カンファレンス]不眠・かゆみ・頭痛を訴える症例(田中耕一郎ほか)
■[杏林春秋]コロナワクチン副作用の2症例(木田正博)
■[TCMA研修]唯々純粋に阻滞や凝りを取り除くということ(鎌田剛)
■[杏林春秋]海蔵抜原法を通じて原穴鍼法を理解する(足立繁久)
■[仮免鍼灸]女子胞と現代医学としての子宮や卵巣との比較(大石知絵子)


 
  • ◆目次
    • 
      第171号(第43巻第4号)
      
      
      ◆特集/コモンディジーズの中医治療 ―発汗障害―
       ・リード(編集部)
       ・概説/現代医学の発汗障害の診療に漢方が果たせる役割(栁原茂人)
       ・概説/日本の臨床で役立つ多汗の弁証論治(田中耕一郎)
       ・漢方治療/プライマリーケアにおける発汗障害の漢方治療の実際~多汗症の3症例~(篠原明徳)
       ・中国文献/自汗にも陰虚があり 盗汗にも陽虚がある(邵奇ほか)
       ・中国経験/活血化瘀による多汗の治療例(孫利民)
       ・中国経験/名医の無汗症の治療経験(高会彦/魏娜/王佳ほか)
       ・鍼灸治療/鍼灸治療院でみる発汗障害の鍼灸治療の実際(藤井正道)
      
      *新・方剤学~方剤分類と方意~/第21回/“散”の治法:治風剤⑤(加島雅之)
      *中医診察ナビゲーション◇難治性疾患の弁証論治/脳卒中後の抑うつ症治療例(丁元慶)
      *銀座煎じ研究会/症例カンファレンス/第20回/不眠・かゆみ・頭痛を訴える症例(田中耕一郎ほか)
      *杏林春秋/コロナワクチン副作用の2症例(木田正博)
      *ショートレクチャー/漢方行動・性格心理学/第3回/肝うつと筋肉・情動刺激2(石川利博)
      *ニッポンの漢方薬局を訪ねる㉒/仁和堂薬苑/「仁」と「和」の心を大切に 地域の人たちの健康に貢献(韓雅仁/[聞き手]猪越英明)
      *乾くんの教えて!望・聞・問・切診/第16話/汗・頭・体を問う/前編(石井尊子)
      
      *弁証論治トレーニング116〈尋常性痤瘡〉(滝沢健司)
       ・回答へのコメント(高橋楊子・呉澤森)
       ・次回出題(呉澤森)
      
      *TCMA研修 フィードバックto the フューチャー[第9回]/唯々純粋に純粋に阻滞や凝りを取り除くということ(鎌田剛)
      *杏林春秋/海蔵拔原法を通じて原穴鍼法を理解する(足立繁久)
      *針灸処方学/第12回/対症処方④/止痙方・止瀉方(渡邉大祐)
      *仮免鍼灸臨床からの脱皮/その52/「奇恒の腑としての女子胞」を再考する/女子胞と現代医学としての子宮や卵巣との比較(大石知絵子)
      *鍼灸百話/第55話/小腸経の経脈病証構築の試み(篠原昭二)
      *近況雑感/尾骨痛(浅川要)
      *書籍紹介/『中医学教科書シリーズ⑥  中医内科学』(辰巳洋主編)	
      *リポート/日本中医薬学会 第12回学術総会/中西医結合治療の新展開(編集部)
      *未病を治す知恵53/中医AI(人工知能)診療システムの進歩(藤田康介)
      *訃報/新中国と歩みを共にし,日本への中医学の普及に情熱をかけた66年(井ノ上匠)
      *追悼/山本勝司会長と歩んだ日本への中医学の導入と普及(兵頭明)
      *声/『中国医学の身体論―古典から紐解く形体』を読んで/浅川先生,こういう本を待ち望んでおりました(高橋大希)