
中医臨床 通巻180号(Vol.46 No 1)
商品コードISBN 978-4-910643-97-7
特集/コモンディジーズの中医治療 ―排尿障害―
2025年03月20日発行
2025年03月20日発行
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中医学的アプローチを把握して治療の幅をひろげる
【特集】コモンディジーズの中医治療 ―排尿障害―
頻尿・尿失禁・排尿困難・尿閉などの排尿障害に対し,現代医学では疾患ごとにガイドラインが整備されており,薬物治療を中心に,行動療法や場合によっては手術などが実施されている。しかし,治療を受けても症状が十分に改善せず,悩みを抱える人は少なくない。しかもこれらの症状はいずれもQOLを著しく低下させ,特に高齢社会が進む日本において,排尿トラブルは避けて通れない課題となっている。 中医学においては,排尿障害は淋証や遺尿などの病証が該当する。淋証は頻尿・尿急迫・排尿痛を主症状とし,湿熱が下焦で鬱結し腎と膀胱の気化機能が失調することを基本病機とする。病位は膀胱と腎さらに肝・脾と関連する。 本特集では排尿障害に対する中医学・漢方・鍼灸の視点からの治療アプローチに加え,臨床現場での実際の取り組みについて紹介する。
【特集】コモンディジーズの中医治療 ―排尿障害―
頻尿・尿失禁・排尿困難・尿閉などの排尿障害に対し,現代医学では疾患ごとにガイドラインが整備されており,薬物治療を中心に,行動療法や場合によっては手術などが実施されている。しかし,治療を受けても症状が十分に改善せず,悩みを抱える人は少なくない。しかもこれらの症状はいずれもQOLを著しく低下させ,特に高齢社会が進む日本において,排尿トラブルは避けて通れない課題となっている。 中医学においては,排尿障害は淋証や遺尿などの病証が該当する。淋証は頻尿・尿急迫・排尿痛を主症状とし,湿熱が下焦で鬱結し腎と膀胱の気化機能が失調することを基本病機とする。病位は膀胱と腎さらに肝・脾と関連する。 本特集では排尿障害に対する中医学・漢方・鍼灸の視点からの治療アプローチに加え,臨床現場での実際の取り組みについて紹介する。
◆本号の主な内容
【特集/コモンディジーズの中医治療 ―排尿障害―】
■[インタビュー]本来の弁証論治とは何か 傷寒論に立ち返る(姜元安)
■[杏林春秋]東洋医学の現状分析~漢方普及のなかで,専門家と次世代の減少という矛盾~(田中耕一郎)
■[薬局取材]中医学のチカラに魅了され(夏苅和子)
■[杏林春秋]衛気の周行・営気の循環(足立繁久)
■[調査報告]中国における非刺入鍼治療の現状と課題(蒋雅軒)
■[近況雑感]最終回・針灸師の呼称 江戸時代の呼び方(浅川要)