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漢方医学概論
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漢方医学概論

商品コードISBN 978-4-911532-69-0

著者:加島 雅之
B5判 並製 448頁
2026年6月15日(第1版)発行 

通常購入

定価:6,160(本体5,600円+税)
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漢方を「知識」ではなく,「構造」で理解する。

日本の医師の90%以上が処方経験を持ち,現代医療に広く浸透する漢方。しかし,その全体像を体系的に学ぶ機会は決して多くない。本書は,世界的に普及する中医学を参照しながら,日本独自に発展した「日本漢方」を含む多様な漢方医学の体系を俯瞰。歴史的背景,思想,理論構造,古典から現代臨床への展開までを一冊に整理した。

◆本書の特色◆
漢方医学の全体像を俯瞰できる構成 ― 中医学を参照しつつ,日本漢方を含む多様な流派や東アジア伝統医学の背景を整理し,特定の立場に偏らず体系的に理解できる。
古典・原典に基づく豊富な出典を提示 ― 用語や理論について,多数の古典や医家の言説の出典を明示し,確かな根拠とともに解説。
“How to”に終わらない論理的解説 ― 処方や診断の知識だけでなく,漢方医学の思想・方法論・論理構造を重視し,本質的な理解へ導く。
初学者にも学びやすい教育的工夫 ― 各章の学習項目,確認事項,臨床実例を通じて,医学生から臨床家まで段階的に学べる構成。
 
  • 著者略歴
    • 加島 雅之(かしま・まさゆき)
      熊本赤十字病院 総合内科 部長,総合診療科 部長。熊本大学医学部 臨床教授(漢方担当)。宮崎大学医学部 臨床教授(総合内科担当)。東邦大学医療センター大森病院 東洋医学科 客員講師。熊本大学薬学部 非常勤講師(漢方担当)
      2002 年に宮崎医科大学(現・宮崎大学)卒業後,熊本大学総合診療部に入局。熊本大学医学部附属病院,国立熊本病院(現・熊本医療センター),熊本赤十字病院,沖縄県立中部病院で研修を行う。2004年に熊本赤十字病院に救急医として入職し,その後,総合内科に移る。日本内科学会認定総合内科専門医・内科指導医・プログラム責任者,専門医部会九州支部会長,日本専門医機構認定総合診療専門医・指導医,日本プライマリ・ケア連合会暫定指導医,日本東洋医学会漢方専門医・指導医・参与・評議員,日本中医薬学会理事,国際東洋医学会日本支部理事・国際専門家委員など。著書に『漢方薬の考え方,使い方』(中外医学社・2014年刊)など。

       
  • 目次
    • はじめに
      
      第1章|漢方医学導入
       [1]漢方医学概説
        1 「漢方」とは
        2 世界の補完・代替療法と伝統医学
        3 漢方医学の治療法
       [2]中国伝統医学の構造と特徴
        1 中国伝統医学の思考法
        2 中国伝統医学の生理観
        3 中国伝統医学の疾病観
        4 中国伝統医学の診断
        5 中国伝統医学の治療の基本
        6 中国伝統医学の生薬治療の基本
       [3]日本漢方の基本構造
        1 日本漢方の思考法と方証相対
        2 日本漢方の診断治療の構造
        3 日本における中国伝統医学の実践
      
      第2章|漢方医学の基本概念  ―陰陽五行学説―
        1 陰陽説
         1.陰陽とは
         2.陰陽の基本的法則
        2 五行説
         1.五行とは
         2.五行の基本的法則
        3 陰陽説と五行説の関係
      
      第3章|漢方生理学
       [1]精気
        1 気
         1.気の生理作用
         2.気の種類
         3.気の特殊型
        2 血
        3 津液
        4 精
        5 精気の相互関係
         1.気の中での関係
         2.気と血の関係
         3.気と津液の関係
         4.血と津液の関係
       [2]臓象
        1 臓腑
        2 五臓
         1.心
         2.肺
         3.脾
         4.肝
         5.腎
        3 六腑
         1.胃
         2.小腸
         3.大腸
         4.膀胱
         5.胆
         6.三焦
        4 臓腑間の関係
        5 奇恒の腑
        6 九竅と外殻,膈,膜原
        7 経絡
         1.十二経脈
         2.奇経八脈
         3.経絡の特性と付随組織
      
      第4章|漢方病理学
       [1]病因病機
        1 病因説
         1.外因:六淫外邪・疫癘
         2.内因:七情
         3.不内外因
        2 病機説
         1.外邪
         2.内邪
         3.特殊な邪
       [2]気・血・津液の病証
        1 気の病証
         1.気滞
         2.気逆
         3.気虚
         4.気陥
         5.内風
         6.内火
         7.陽虚
        2 血の病証
         1.血?翼
         2.?翼血
         3.血虚
         4.血熱
         5.血寒
        3 津液の病証
         1.水湿
         2.痰飲
         3.津液不足
         4.陰虚
       [3]臓腑の病証
        1 心の病証
         1.心火亢盛
         2.痰?翼迷竅
         3.心脈?翌阻
         4.心気虚
         5.心陽虚
         6.心血虚
         7.心陰虚
        2 肺の病証
         1.風寒犯肺
         2.風熱犯肺
         3.燥邪犯肺
         4.痰湿阻肺
         5.飲邪干肺
         6.熱邪壅肺
         7.肺気虚
         8.肺津不足
         9.肺陰虚
        3 脾の病証
         1.痰湿困脾
         2.脾気虚
         3.脾陽虚
         4.中気下陥
         5.脾不統血
        4 肝の病証
         1.肝気鬱結
         2.肝火上炎
         3.肝血虚
         4.肝陰虚
         5.肝陽上亢
         6.肝風内動
         7.寒滞肝脈
         8.肝経湿熱
        5 腎の病証
         1.腎陰虚
         2.腎陽虚
         3.腎精不足
         4.腎不納気
         5.腎気不固
        6 胃の病証
         1.胃気上逆
         2.胃熱
         3.胃寒
         4.胃陰虚
         5.胃飲
         6.食滞胃?妛
        7 小腸の病証
         1.小腸実熱
         2.小腸虚寒
        8 大腸の病証
         1.大腸実熱
         2.腸燥便秘(大腸液虧)
         3.腸虚滑泄
        9 膀胱の病証
         1.膀胱湿熱
        10 胆の病証
         1.胆鬱痰擾
         2.胆気虚
        11 三焦の病証
        12 心と他の臓腑にまたがる病証
         1.心肺気虚
         2.心脾両虚
         3.肝火凌心
         4.心腎不交
         5.水気凌心
         6.心腎陽虚
        13 肺と他の臓腑にまたがる病証
         1.脾肺両虚
         2.肝鬱阻肺
         3.肝火犯肺
         4.肺腎陰虚
        14 脾と他の臓腑にまたがる病証
         1.脾腎陽虚
         2.脾胃不和
         3.脾約
        15 肝と他の臓腑にまたがる病証
         1.肝気横逆
         2.肝腎陰虚
       [4]経絡の病証
         1.手太陰肺経
         2.手陽明大腸経
         3.足陽明胃経
         4.足太陰脾経
         5.手少陰心経
         6.手太陽小腸経
         7.足太陽膀胱経
         8.足少陰腎経
         9.手厥陰心包経
         10.手少陽三焦経
         11.足少陽胆経
         12.足厥陰肝経
      
      第5章|漢方診察学
       [1]問診
        1 一般病歴の要点
         1.症状の特徴からみた病態の把握
         2.発症の様式および経過による病態の把握
        2 review of systems
         1.寒熱
         2.発汗
         3.睡眠
         4.胸苦・心煩,動悸,頭冒
         5.飲食・食欲と味覚
         6.二便
         7.月経と帯下
        3 既往歴/併存症
       [2]望診
        1 顔色
        2 目
        3 舌
       [3]聞診
        1 発声
        2 呼吸
        3 臭い
       [4]切診
        1 脈診
        2 経絡(触)診
        3 腹診
      
      第6章|漢方診断学
        1 診断とは
        2 漢方の診断とその特徴
        3 各種弁証の主な内容と相互関係
        4 八綱弁証
        5 病因病邪弁証
         1.外邪
         2.内邪
        6 気血津液弁証
        7 臓腑弁証
        8 経絡の病証
         1.十二経絡の経脈病証と経筋病証
         2.経絡に対する局所の切診
      
      第7章|漢方治法学
        1 治法と大原則
        2 治療戦略
        3 基本八法
        4 治法の要素
        5 病邪に対する治法
         1.解表法
         2.瀉下法
         3.?俔風法
         4.散寒法
         5.清熱法
         6.?俔湿法
         7.潤燥法
         8.?俔暑法
         9.?俔?翼法
         10.?俔痰法
        6 精気の病態に対する治法
         1.気の病態に対する治法
         2.陽気の病態に対する治法
         3.血の病態に対する治法
         4.津液の病態に対する治法
        7 臓腑に対する治法
         1.心に対する治法
         2.肺に対する治法
         3.脾に対する治法
         4.肝に対する治法
         5.腎に対する治法
         6.六腑に対する治法
        8 経絡に対する治法
         1.疏通経絡
         2.接経
         3.経絡の補瀉
         4.遠隔の治法
        9 その他の部位に対する治法
         1.外郭
         2.頭頸部
      
      第8章|漢方薬学
       [1]漢方薬学概論
        1 漢方薬学の基本事項
         1.生薬とは
        2 漢方薬学の基本的指標
         1.四気五味(性味・気味)
         2.昇降浮沈
         3.帰経
        3 生薬の薬能に関する基本特性
         1.「補う」生薬の特徴
         2.「瀉する」生薬の特徴
         3.「冷やす」生薬の特徴
        4 生薬の副作用
         1.薬理的機序によるもの
         2.アレルギーによるもの
        5 瞑眩
       [2]漢方薬学各論
        1 漢方生薬の分類
        2 解表薬
        3 理気薬
        4 芳香化湿薬
        5 ?俔風湿薬
        6 補気薬
        7 活血化?翼薬
        8 補血薬
        9 止血薬
        10 生津薬
        11 補陰薬
        12 滲湿利水薬
        13 芳香化湿薬
        14 ?俔風湿薬
        15 化痰薬
        16 補陽薬
        17 散寒薬
        18 清熱薬
        19 熄風薬
        20 安神薬
        21 開竅薬
        22 収渋薬
        23 止咳平喘薬
        24 瀉下薬
        25 涌吐薬
        26 消導薬
      
      第9章|漢方処方学
        1 生薬配合の基本原則
          1)七情
          2)十八反・十九畏
          3)薬対
          4)君臣佐使
        2 精気の基本病証に対する薬対と代表方剤の比較
          1)気滞に対する行気法の薬対と代表方剤
          2)気虚に対する補気法の薬対と代表方剤
          3)陽虚に対する補陽法の薬対と代表方剤
          4)血虚に対する補血法の薬対と代表方剤
          5)血?翼に対する活血法の薬対と代表方剤
          6)?翼血に対する?俔?翼法の薬対と代表方剤
          7)血熱に対する涼血法の薬対と代表方剤
          8)血寒に対する温経法の薬対と代表方剤
          9)水湿に対する?俔湿法の薬対と代表方剤
          10)痰飲に対する?俔痰法・逐飲法の薬対と代表方剤
          11)津液不足に対する生津法の薬対と代表方剤
          12)陰虚に対する補陰法の薬対と代表方剤
        3 臓腑の病証に対する治法と,基本の用薬,薬対,基本方剤
          1)心の病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          2)肺の病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          3)脾の病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          4)肝の病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          5)腎の病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          6)胃の病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          7)小腸の病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          8)大腸の病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          9)膀胱の病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          10)胆の病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          11)三焦の病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          12)心と他の臓腑にまたがる病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          13)肺と他の臓腑にまたがる病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          14)脾と他の臓腑にまたがる病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
          15)肝と他の臓腑にまたがる病証に対応する治法の基本の用薬・薬対・基本方剤
      
      第10章|外感病
       [1]外感病概論
        1 外感病とは
        2 外感病の歴史
        3 外感病の基本的枠組み
      [2]暑病
        1 暑病の弁証と治法,方剤
         1.陽暑
         2.陰暑
       [3]傷寒
        1 傷寒の弁証と治法,方剤
          1)太陽病
          2)少陽病
          3)陽明病
          4)壊病
          5)太陰病
          6)少陰病
          7)厥陰病
       [4]温病
        1 温病の弁証と治法,方剤
        2 衛気営血弁証
          1)衛分証
          2)気分証
          3)営分証
          4)血分証
        3 三焦弁証
          1)風湿熱初起
          2)風湿熱邪の半表半裏証
          3)上焦
          4)中焦
          5)下焦
      
      第11章|日本漢方の特徴と構造
        1 日本漢方で使用される概念の特徴
         1.証
         2.証を構成する概念
         3.実際の診療における証の概念の運用
         4.日本漢方の方法論の利点と課題
      
      附録|演習
      
      おわりに
      索引 [用語索引][生薬・漢方処方索引]
      
      コラム
       ①易
       ②デカルトの哲学
       ③相火論
       ④精気の分類
       ⑤漢方医学の解剖学
       ⑥膈
       ⑦経絡の発見
       ⑧経絡・経穴の位置と効能
      
      
  • 著者のことば