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中医臨床 通巻136号(Vol.35 No.1)

中医臨床 通巻136号(Vol.35 No.1)

商品コードc136

特集/日本で活かす温病学
2014年 3月20日発行

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【特集】日本で活かす温病学
中医学と日本漢方の相違点はさまざまあるが,温病の認識の有無もその1つだろう。日本で漢方を学ぶ方にとって,温病学は最も馴染みの薄い分野かも知れない。しかし中医学において温病学は欠くことのできない重要な学科であり,臨床においても感染症はもとよりさまざまな慢性・難治性の疾患に対して活用されている。湿熱が絡む疾患は難治になりやすく,その治療には温病学の理論と処方が欠かせないからだ。
今号では,温病学に造詣が深く,実際に臨床で活かしている先生方に集まっていただき,その経験を中心にお話いただいた座談会を掲載した。日本の保険の範囲で使用できる方剤や生薬で温病処方を構成することは難しいが,座談会からは温病学の考え方を応用したり,代替できる方剤や生薬を用いることで,上手く湿と熱を乖離させ難治の病を治療していく様子が浮かび上がってきた。
さらに馴染みの薄い温病学の基本的知識を身につけられるよう,菅沼栄先生に簡潔・明瞭な解説をしていただいた。「温病学の概略」「衛気営血弁証」「三焦弁証」「温病学の代表処方」がコンパクトにまとめられており,温病学を一から学ぶことができる。


 
◆本号の主な内容

【特集/日本で活かす温病学】
■[杏林春秋]精神疾患の漢方治療(江部洋一郎)
■[中医病証の源流考]消渇(姜徳友ほか)
■[傷寒論歴史考]日本安政本『傷寒論』考(銭超塵)
■[弁証論治トレーニング]習慣性流産(呉澤森・高橋楊子)
■[穴の主治と弁証論治]腧穴主治の標準化と鍼灸の弁証論治(黄龍祥)
■[穴性論]陽陵泉(金子朝彦ほか)


 
  • ◆目次
    • 
      第136号(第35巻第1号)
      
      
      ◆特集/日本で活かす温病学
       ・座談会/慢性・難治の疾患に活用する温病学 [司会]平馬直樹・林賢濱・加島雅之・板倉英俊
       ・基礎知識①/温病とは何か[解説]菅沼栄
       ・基礎知識②/衛気営血弁証[解説]菅沼栄
       ・基礎知識③/三焦弁証[解説]菅沼栄
       ・基礎知識④/温病における代表処方[解説]菅沼栄
      *中医診察ナビゲーション◇難治性疾患の弁証論治/平肝・熄風・扶脾・柔肝による土虚木旺の腹瀉を伴う偏頭痛治療(丁元慶)
      *杏林春秋/精神疾患の漢方治療(江部洋一郎)
      *杏林春秋/五行理論について<8>/~五行と五臓の相互関係―心肺同病~(土方康世)
      *舌診の成り立ち/第7回/中西医滙通による舌診の発展〈1〉/~西洋医学との融合~(梁嶸)
      *漢方エキス製剤の中医学的運用/小児の心因性咳嗽に漢方エキス製剤を合方した1例(河﨑文洋ほか)
      *中医病証の源流考/第2回/消渇(姜徳友ほか)
      *中医精神科学/第5回/精神疾患の弁証論治/鬱証(王彦恒)
      *運気論から傷寒論を読み解く/第4回/五運六気で少陽病を解読する(田合禄)
      *国医大師・朱良春先生の臨床⑫/鼻療方による慢性頭痛の治療(邱志濟)
      *傷寒論歴史考8/日本安政本『傷寒論』考/〈前篇〉(銭超塵)
      *内経入門/第11回/蔵象って何?/その2(斉藤宗則)
      *穴の主治と弁証論治[後篇]/腧穴主治の標準化と鍼灸の弁証論治(黄龍祥)
      *穴性論/いま,穴性を問う/~日本の臨床に適合した穴性構築に向けて~/第9穴/陽陵泉(金子朝彦・岩渕浩司・田辺義典・髙士将典・李昇昊)
      *仮免鍼灸臨床からの脱皮/その17/「瘀血=舌下静脈の怒脹」を検証する/舌下静脈を考える(近江國宏)
      *中医鍼灸研修生奮闘記/臨床の現場で学んだ特殊診察法(坂牛惠理子)
      *鍼灸百話/第20話/五行相克経に沿って悪化する?!(篠原昭二)
      *近況雑感/膈兪穴はバネ指(弾撥指)に効くのか?(浅川要)
      *弁証論治トレーニング〈81〉/習慣性流産(呉澤森・高橋楊子)
      *未病を治す智恵⑱/使用の機会増える単味エキス剤(藤田康介)
      *中医ニュース/2013年中医十大ニュース
      *中医ニュース/肝線維化を抑制する中成薬・扶正化錠,FDA第2相臨床試験終える
      *書籍紹介/『基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書』(平馬直樹・浅川要・辰巳洋監修)
      *書籍紹介/『わたしの東洋医学―自分で見分ける婦人科疾患』(早稲田中医臨床研究会・執筆グループ)