閉じる

中医臨床 通巻137号(Vol.35 No.2)

中医臨床 通巻137号(Vol.35 No.2)

商品コードc137

特集/不眠症の中医治療―名老中医の経験に学ぶ―
2014年 6月20日発行

通常購入

定価:1,728(本体1,571円+税)
1,728(本体1,571円+税)
0ポイント
1,571
1,571
0ポイント
販売期間外の商品です

お気に入りに追加

この商品について問い合わせる

【特集】不眠症の中医治療―名老中医の経験に学ぶ―
睡眠は健康のために非常に重要な要素である。しかし,その睡眠が障害される不眠症で悩む人の数は増加傾向にあるうえ,安易な睡眠薬の処方がしばしば社会問題にもなっている。不眠症には適切な診断とそれに応じた治療を行うことが大切である。
中医学では,人体における陰陽消長のリズムの乱れが不眠症を招くと考える。現代中医学では,不寐の病因は色々あるとしたうえで,虚実に大きく分類して,虚証には陰血不足によるもので陰虚火旺・心脾両虚・心胆気虚のタイプがあり,実証には肝鬱化火・痰熱内擾のタイプがあるとしている。相対的に不眠症は情志に損傷を受けて発症することが多い。
今号では,上海市中医医院に不眠症専門外来を開設した老中医・王翹楚先生のもとを訪れ,落花生の葉を用いた中成薬の開発秘話や,王先生の睡眠に対する考え方・不眠治療の取り組みについて話を伺った。このほか,歴代医家が「不寐」をどのように捉え,治療してきたのかを俯瞰できる論考や,「久病や怪病には必ず瘀がある」という観点を提唱したことで知られる老中医の顔徳馨先生の不眠症治療についても紹介する。


 
◆本号の主な内容

【特集/不眠症の中医治療―名老中医の経験に学ぶ―】
■[興味深い論文]中医思想の魂を取り戻せ(顧植山)
■[臨床報告]アトピー性皮膚炎102例における複方苦参製剤の外用効果(李頌華ほか)
■[朱良春の臨床]帯下治療(邱志濟)
■[インタビュー]鍼灸教材の変遷と弁証論治の鍼(李鼎)
■[周楣声の鍼灸弁証]臨床における弁証と治症の意義(周楣声)
■[インタビュー]治療効果を高めるために,いかに経穴を使うか(呉澤森)


 
  • ◆目次
    • 
      第137号(第35巻第2号)
      
      
      ◆特集/不眠症の中医治療―名老中医の経験に学ぶ―
       ・リード(編集部)
       ・インタビュー/上海市中医医院中医睡眠疾病研究所・王翹楚先生に聞く/不眠症の中医治療でユニークな研究を続ける老中医(編集部)
       ・概説/不眠症の弁証論治(王翹楚)
       ・臨床経験/王翹楚教授の不眠治療経験(厳暁麗)
       ・考証/歴代医家の不寐の認識と治療(姜徳友ほか)
       ・老中医の経験/顔徳馨教授の不眠症治療(邢斌ほか)
      *興味深い論文/中医思想の魂を取り戻せ(顧植山)
      *中医診察ナビゲーション◇難治性疾患の弁証論治/疏肝涼肝・活血熄風による肝経瘀熱証の片頭痛治療(丁元慶)
      *興味深い臨床報告/アトピー性皮膚炎102例における複方苦参製剤の外用効果(李頌華ほか)
      *杏林春秋/五行理論について<9>~五行と五臓の相互関係―心腎同病~(土方康世)
      *杏林春秋/陰陽五行学説と五臓循環図―肝の生理作用を中心に―(曺桂植)
      *杏林春秋/虚証における圧痛(脾胃の研究Ⅲ)(川又正之)
      *杏林春秋/高齢不妊症に対する中医治療(張立也)
      *中医精神科学/第6回/精神疾患の弁証論治/薬剤性疾患(王彦恒)
      *運気論から傷寒論を読み解く/第5回/最終回/五運六気で陽明病を解読する(田合禄)
      *国医大師・朱良春先生の臨床⑬/最終回/帯下治療(邱志済)
      *舌診の成り立ち/第8回/最終回/中西医匯通による舌診の発展〈2〉~舌診の集大成~(梁嶸)
      *傷寒論歴史考9/最終回/日本安政本『傷寒論』考〈後篇〉(銭超塵)
      *インタビュー/上海中医薬大学・李鼎先生に聞く/鍼灸教材の変遷と弁証論治の鍼(編集部)
      *周楣声の鍼灸弁証/前篇/臨床における弁証と治症の意義(周楣声)
      *インタビュー/呉澤森先生に聞く/治療効果を高めるために,いかに経穴を使うか(編集部)
      *弁証論治トレーニング82/兎糞便,ガスが溜まりお腹が苦しい(高橋楊子・呉澤森)
      *穴性論/いま,穴性を問う~日本の臨床に適合した穴性構築に向けて~/第10穴 外関(金子朝彦・岩渕浩司・田辺義典・髙士将典・李昇昊)
      *仮免鍼灸臨床からの脱皮/その18/「補気+行気」について検証する/気虚証だから補気をする……だけですか?―「入口と出口」を意識した行気の加味―(金本貴行)
      *中医鍼灸研修生奮闘記/臨床研修を経て思ったこと(米谷友佑)
      *鍼灸百話/第21話/足背の温度と経絡の異常(その2)(篠原昭二)
      *近況雑感/「胃の大絡」はどこから始まるのか?(浅川要)
      *ニュース/東京薬科大学で中医学オープン講座始まる(編集部)
      *未病を治す智恵⑲/中医文化を活かした街づくり(藤田康介)
      *書評/『針灸治療大全』(張文進ほか編著)(浅川要)
      *書評/『開業鍼灸師のためのガイドBOOK 日本人が書いた中医鍼灸実践マニュアル下巻』(若杉寛著)(菅沼栄)
      *書籍紹介/『漢方薬の考え方,使い方』(加島雅之著)
      *書籍紹介/『日常外来の漢方380例』(中川良隆著)
      *書籍紹介/『中國醫書の文獻學的研究』(浦山きか著)