臨床に役立つ五行理論―慢性病の漢方治療―
商品コードISBN 978-4-904224-36-6
著者:土方康世
A5判 並製 164頁
2015年 6月15日(第1版)発行
A5判 並製 164頁
2015年 6月15日(第1版)発行
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慢性病に最適治療 漢方臨床の幅をひろげる。
■本書の内容■
◆本書は,五行理論の特に相生・相克・相乗・相侮の関係を,臨床において応用した筆者の経験をまとめたものです。
◆五行説は,古代中国の基本哲学であり,宇宙の森羅万象を木・火・土・金・水の5種類の行に分類し,それらの相互関係の法則性を見出して体系化されたものです。現代科学の目からみると五行は非科学であり,漢方臨床家においても五行を敬遠する方は少なくありません。しかし五行の相関理論は中国伝統医学の発展過程で中核的理論として取り込まれており,五臓の生理病理を把握するうえで五行の理解は欠かせません。
◆五行の相関には,正常な状態の相生・相克関係と,病的な状態の相乗・相侮関係があります。実際の臨床においても,肝(木)が盛んとなって脾(土)を克する(討ち滅ぼす)相乗関係の木乗土,心が盛んになり過ぎて,本来心(火)を克する腎(水)を受け付けない相侮関係の火侮水はしばしば見られます。
◆本書では一般に空理空論と思われがちな五行理論にスポットを当て,五行を熟知すれば臨床に役立つことを,筆者の臨床経験にもとづいて紹介しています。特に筆者は慢性疾患に有効であると述べています。