中医オンコロジー―がん専門医の治療経験集―
商品コードISBN 978-4-904224-42-7
編著者:花宝金・侯煒・鮑艶挙・劉瑞・平崎能郎
A5判 並製 296頁
2016年 9月10日(第1版)発行
A5判 並製 296頁
2016年 9月10日(第1版)発行
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中医学の利点を日本のがん治療に活かす
編著者の平崎能郎医師は,中国中医科学院広安門病院に留学中,中医学によるがん治療の効果を目の当たりにし,その実態を日本に紹介することを思い立った。本書のもととなったのは,現代の名中医16人による症例報告集(『名中医経方時方治腫瘤』中国中医薬出版社)で,その中から,信頼性の高い87篇を厳選して掲載している。がんがあってもQOL(生活の質)を保ちながら長期生存した例や,腫瘍が縮小した例,治癒に至った例など,著効例の多さに驚かされる。それぞれの症例には,西洋医学的なデータや経過も記され,現代的な治療体系のなかでの中医学の役割と効果が明らかにされている。
医療制度が異なる日本では,さまざまな制約があり,そのまま応用するのは難しい面もある。しかし,各症例に加えられた平崎医師のコメントでは,診療のなかに中医学的な考え方を取り入れることの重要性が強調され,そのためのヒントが示されている。
■本書の特色■
◇現代中国で行われている中西医結合治療の概要を紹介。
◇16人の名中医による87の著効例を日本人医師の視点で分析。
◇手術・放射線・化学療法の副作用を軽減し,治療効果を促進する。
◇QOLやADLが改善し,がんがあっても日常生活ができる。
◇腫瘍の縮小・長期延命・治癒が期待できる。
◇中薬の継続服用で,再発が防止できる。
◇中医学の利点を日本のがん治療に活かす方法を模索。
◇「抗がん生薬一覧」に,現代的な研究内容を記載。
◇一般に知られていない中国の医療事情を紹介。