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実践東洋医学 [第1巻 診断篇]
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実践東洋医学 [第1巻 診断篇]

商品コードISBN 978-4-904224-51-9

著者:三浦於菟
A5判 並製 2色刷 392頁
2018年 5月 1日(第1版)発行

通常購入

定価:4,620(本体4,200円+税)
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ベテラン漢方医がまとめた
実践のための東洋医学入門。


中医学と日本漢方の両方に造詣の深い著者による渾身の一冊。

■本書の紹介■
 本書は,『実践東洋医学』全3巻シリーズの第1巻。本シリーズは,東洋医学の考え方にもとづく病気の見方・考え方を平易に解説したもの。チャート図や表を豊富に収載して視覚的に理解を助ける工夫をしたほか,適宜,症例を織り交ぜながら東洋医学の病態理論・方剤の解説を心がけた点に特長がある。
 第1巻・診断篇では,まず東洋医学の特徴・診断方法について解説した後,主要症状(寒熱症状・発汗・疼痛・月経異常等)の診断について紹介する。

 
  • 著者略歴
    • 
      三浦 於菟(みうら・おと)
      1947年 山梨県富士吉田市生まれ
      1973年 東邦大学医学部卒業後,東邦大学第二内科入局。
      1979年 国立東静病院(現・国立病院機構静岡医療センター)内科に勤務。東静漢方研究会に所属し東洋医学の学習を開始。入院外来患者に漢方治療を行う。
      1984~87年 中華人民共和国南京中医学院(現・南京中医薬大学)留学。
      1987~88年 中華民国中国医薬学院留学。
      2001~05年 日本医科大学東洋医学科助教授
      2005年~ 東邦大学医学部医療センター大森病院東洋医学科教授
       東邦大学薬学部兼任講師 日本東洋医学会専門医,日本東洋医学会指導医,日本未病システム学会評議員
      主な著書:
      新潮選書『東洋医学を知っていますか』(新潮社),『大地-中国医学の実態と問題点-』(緑書房),『漢方上手』(源草社),『四季の漢方』(源草社),『未病息災』共著(源草社),『[新装版]実践漢薬学』(東洋学術出版社),『実践東洋医学』シリーズ[第1巻 診断篇][第2巻 生理・病態・治療理論篇][第3巻 臓腑理論篇](東洋学術出版社)など
      
      
  • 目次
    • 
      序
      本書を読むにあたって
      
      第1章 総論―東洋医学とはどのような医学なのか
       1.東洋医学体系の特徴
        ①歴史的特徴
        ②理論体系の特徴
       2.東洋医学理論の特徴
        ①機能を重視する
        ②関連性を重視する
        ③万物は移り変わり,循環している
       3.基本的病態―発病・邪と正気・虚実・証
        ①発病の考え方と基本的病態像
        ②病態の表現,証とはなにか―病気をどのように考えていくのか
      
      第2章 東洋医学の診断方法
       1.診断の基礎
        ①診察方法
        ②病とはなにか
        ③証とはなにか
       2.四診の実際
        A.自覚症状の把握―問診について
        B.身体状態の観察―望・聞・切診について
         ①望診
         ②聞診
         ③切診
       3.舌診
        ①舌診の概要
        ②舌質の診断
        ③舌苔の診断
       4.脈診
        ①脈診の方法
        ②正常な脈象
        ③病的脈象
      
      第3章 主要症状の診断
       Ⅰ 全身症状
        1.寒熱症状
         ①寒症状と熱症状
         ②寒熱症状の分類
        2.発汗症状(汗証)
         ①発汗の仕組みと病態
         ②病的発汗の病態
        3.頭部顔面症状
         ①眩暈と目昏
         ②頭部・頭髪症状
         ③眼症状
         ④鼻症状
         ⑤耳症状
         ⑥咽頭口唇症状
         ⑦歯と歯齦症状
        4.排便・排尿異常
          1.便秘
           ①便秘の基本病態
           ②便秘の各病態
          2.下痢
           ①下痢の基本的病態
           ②下痢の各病態
          3.排尿異常症状
        5.胃腸症状
         ①食欲と味覚の異常
         ②悪心・嘔吐・噯気・吃逆
         ③口燥・口渇と唾液異常
         ④胸焼け
        6.胸部症状
         ①咳嗽と痰
         ②動悸
         ③嗄声と失声
        7.睡眠異常
         ①不眠
         ②嗜眠
       Ⅱ 疼痛症状
        1.疼痛の基本病態
         ①実証の疼痛
         ②虚証の疼痛
        2.重要疼痛の病態
         ①胃痛(胃脘痛・心下痛)
         ②頭痛の病態と方剤
         ③痺証(痹証)
        3.各種疼痛の病態
         ①胸痛
         ②脇痛(季肋部痛)
         ③腹痛
         ④身体全身痛
         ⑤四肢痛
         ⑥腰痛
       Ⅲ 月経異常
        1.月経の生理
         ①月経の問診
         ②正常月経の生理
         ③月経周期の生体変化と治療原則
        2.月経異常の病態
         ①月経異常の基本的病態
         ②月経痛
         ③月経先期
         ④月経後期
         ⑤過多月経
         ⑥過少月経
         ⑦月経不定期
      
      用語解説
      方剤の組成(医療用漢方製剤にないもの)
      用語索引
      方剤索引
      
      column
       中医学という言葉の意味するもの
       わが国の伝統医学の名称について
       「物語能力をどう育てるか」という記事に寄せて
       西洋医学と医学用語
       「学」より「術」へ―東洋医学の学習法
       伝統的な診察方法
       弁証という言葉
       十問歌について
       仮神の実例
       「医は意なり」
       脈診の習得
       悪寒・さむけと冷え
       ほてりとのぼせの違い
       盗汗という名称について
       西洋薬の睡眠薬と漢方薬
       虚証疼痛の病理-栄えざれば則ち痛むとは-
       「痛」字の字義と「通」について
       更年期障害について