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実践東洋医学 [第3巻 臓腑理論篇]
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実践東洋医学 [第3巻 臓腑理論篇]

商品コードISBN 978-4-904224-60-1

著者:三浦於菟
A5判 並製 2色刷 385頁
2019年 2月15日(第1版)発行

通常購入

定価:4,620(本体4,200円+税)
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ベテラン漢方医がまとめた
実践のための東洋医学入門シリーズ。


中医学と日本漢方の両方に造詣の深い著者による完結篇。

■本書の紹介■
 本書は,『実践東洋医学』全3巻シリーズの第3巻。本シリーズは,東洋医学の考え方にもとづく病気の見方・考え方を平易に解説したもの。チャート図や表を豊富に収載して視覚的に理解を助ける工夫をしたほか,適宜,症例を織り交ぜながら東洋医学の病態理論・方剤の解説を心がけた点に特長がある。
 第3巻では,まず臓腑一般の生理作用と病態について解説した後,肝・心・脾胃・肺・腎の各臓の生理・病理を紹介し,さらに臓腑合併の病態として,肝と脾胃,肝と腎,心と肺,心と脾,心と肝,心と腎,脾と腎,肺と肝,肺と腎を取り上げる。最後に,外感病の治療理論である傷寒理論と温病理論について概説を加えた。

 
  • 著者略歴
    • 
      三浦 於菟(みうら・おと)
      1947年 山梨県富士吉田市生まれ
      1973年 東邦大学医学部卒業後,東邦大学第二内科入局。
      1979年 国立東静病院(現・国立病院機構静岡医療センター)内科に勤務。東静漢方研究会に所属し東洋医学の学習を開始。入院外来患者に漢方治療を行う。
      1984~87年 中華人民共和国南京中医学院(現・南京中医薬大学)留学。
      1987~88年 中華民国中国医薬学院留学。
      2001~05年 日本医科大学東洋医学科助教授
      2005~2013年 東邦大学医学部医療センター大森病院東洋医学科教授
      現在 東邦大学大森病院東洋医学科客員教授・吉祥寺東方医院院長
       日本東洋医学会専門医,日本東洋医学会指導医,日本未病システム学会評議員
      主な著書:
      新潮選書『東洋医学を知っていますか』(新潮社),『大地-中国医学の実態と問題点-』(緑書房),『漢方上手』(源草社),『四季の漢方』(源草社),『未病息災』共著(源草社),『[新装版]実践漢薬学』(東洋学術出版社),『実践東洋医学』シリーズ[第1巻 診断篇][第2巻 生理・病態・治療理論篇][第3巻 臓腑理論篇](東洋学術出版社)など
      
      
  • 目次
    • 
      本書を読むにあたって
      
      第1章 臓腑理論
       Ⅰ 臓腑総論
        1.臓腑とはなにか(臓腑総論)
        2.生命の維持と臓腑の役割
        3.「こころ」の仕組みをどう考えているか
         ①「こころ」の構造
         ②感情の現れ方
       Ⅱ 各臓腑の生理と病態
        1.肝の生理と病態
         Ⅰ.肝の生理
          ①気の運行の調節―疎泄作用
          ②循環血流の調節 ―蔵血作用
          ③疎泄と蔵血の関係
         Ⅱ.肝の病態
          ①気の病症―実証
          ②血の病症―虚証
          ③風の病症 ―肝風内動
          ④肝の虚寒証―肝経虚寒
        2.心の生理と病態
         Ⅰ.心の生理
          ①血を主る―血をつくり全身にめぐらす
          ②神を蔵す―正常な生命活動を主る
          ③神と血との関係―心神は血を糧に作用を発揮する
         Ⅱ.心の病態
          ①心の虚証病変
          ②心の実証病変
        3.脾胃の生理と病態
         A.脾
          Ⅰ.脾の生理
           ①消化吸収作用―運化作用
           ②統血作用―栄養物質の漏れを防ぐ
          Ⅱ.脾の病態
           ①脾の機能低下―虚証
           ②虚実錯雑証―脾虚生湿証
           ③湿邪停滞―実証
           ④昇降の失調
         B.胃
          Ⅰ.胃の生理―受納と腐熟
          Ⅱ.胃の病態
           ①胃気の失調―胃気上逆
           ②食積(食滞)
           ③胃陰不足
           ④胃熱証(胃火証)
           ⑤胃寒証
         C.脾と胃の関係について―相反する脾と胃の性質と病態
        4.肺の生理と病態
         Ⅰ.肺の生理
          ①気の生成・調節・配布―気を主る
          ②水液代謝の調節―通調水道を主る
          ③気と水液の配布―宣発・粛降作用
         Ⅱ.咳嗽と喀痰の診断と病態
          ①咳嗽とは
          ②痰と咳嗽からみた肺の病態
         Ⅲ.肺の病態
          ①肺の病態の特徴
          ②肺の虚証
          ③肺の実証1―外感病
          ④肺の実証2―肺内痰貯留病態
        5 腎の生理と病態
         Ⅰ.腎の生理
          ①精を蔵す―生命活動の維持推進
          ②水を主る―体内水液の平衡を保つ
          ③納気を主る―呼吸運動に深く関与
         Ⅱ.腎の病態
          ①腎の病態の特徴と基本的病態
          ②腎陽虚証
          ③腎陰虚証
          ④腎気不固証
         Ⅲ 臓腑合併病態
          1.肝と脾胃-肝脾胃不和-
           ①正常関係
           ②病的関係-肝脾胃不和-
          2.肝と腎-肝腎陰虚-
           ①正常関係
           ②肝と腎の病的関係-肝腎陰虚-
          3.心と肺-心肺気虚-
           ①正常関係
           ②病的関係-心肺気虚-
          4.心と脾-心脾両虚-
           ①正常関係
           ②病的関係-心脾両虚-
          5.心と肝-心肝両虚-
           ①正常関係
           ②病的関係-心肝両虚-
          6.心と腎-心腎不交-
           ①正常関係
           ②病的関係-心腎不交-
          7.脾と腎-脾腎陽虚-
           ①正常関係
           ②病的関係-脾腎陽虚-
          8.脾と肺-脾肺両虚-
           ①正常関係
           ②病的関係-脾肺両虚-
          9.肺と肝-肝火犯肺-
           ①正常関係
           ②病的関係-肝火犯肺-
          10.肺と腎-腎不納気-
           ①正常関係
           ②病的関係-腎不納気-
      
      第2章 傷寒と温病理論概説
       1.傷寒理論概説
        ①経過の概要
        ②六経分類
       2.温病理論概説
        ①温病理論の特質
        ②各邪の特徴と季節との関連
        ③温病の病期
      
      column
       現代漢語にみる臓腑と精神活動
       中風について
       中国人・日本人と食積
       咳嗽の名称
       感冒の名称の由来
       葛根湯医
       精神と健康
       横逆という用語
       帰脾湯の名称の由来
      
      症例
       症例1 喘息に苓桂朮甘湯合四君子湯合八味丸
       症例2 頭痛に釣藤散~肝陽上亢の症例~
       症例3 焦燥感と月経前緊張症に加味逍遙散~肝気鬱結と血虚・脾虚の症例~
       症例4 イライラ・生あくびに甘麦大棗湯 ~心神不安の症例~
       症例5 動悸・盗汗に炙甘草湯 ~心気陰両虚証の症例~
       症例6 産後の不安焦燥無気力感に女神散 ~心神不安の症例~
       症例7 倦怠感・易感冒・無臭に補中益気湯 ~中気下陥の症例~
       症例8 湿疹に平胃散 ~食積の症例~
       症例9 胃痛に麦門冬湯 ~胃陰不足の症例~
       症例10 出産に伴う気血虚証と脾虚証
       症例11 易感冒に玉屏風散 ~肺気虚の症例~
       症例12 感冒初期に葛根湯 ~風寒証の症例~
       症例13 咳嗽,発熱に清肺湯 ~痰熱壅肺の症例~
       症例14 四肢冷感・倦怠感に八味地黄丸 ~腎陽虚証の症例~
       症例15 腹部脹満痛と便秘に六味丸合麻子仁丸 ~腎陰虚証の症例~
       症例16 腹痛下痢に四逆散合六君子湯 ~肝気横逆犯脾の症例~
       症例17 不眠・動悸・食欲不振に加味帰脾湯 ~心脾両虚の症例~
       症例18 不眠に酸棗仁湯 ~心肝両虚の症例~
       症例19 不眠・頻尿・食欲不振に清心蓮子飲 ~心腎不交の症例~
       症例20 感冒に参蘇飲 ~脾肺両虚の症例~
       症例21 咳嗽と倦怠感に八仙長寿丸 ~肺腎陰虚の症例~
       症例22 感冒に桂枝湯 ~太陽病表虚寒証の症例~
       症例23 咽頭痛に銀翹散 ~温病衛分証の症例~
      
      用語解説
      方剤の組成(医療用漢方製剤にないもの)
      用語索引
      方剤索引