中医臨床 通巻158号(Vol.40 No.3)
商品コードISBN 978-4-904224-68-7
特集/中医喉科~中国伝統医学の特色溢れる治療~
2019年 9月20日発行
2019年 9月20日発行
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薬・針・外用薬を用いた咽喉の病の治療
【特集】中医喉科~中国伝統医学の特色溢れる治療~
咽喉の病の治療の歴史は古く,『素問』には「喉痹」の記載が複数箇所にみられ,すでに治療の対象になっていた。しかし中医喉科という専門科目として扱われるようになるのは宋代以降である。さらに中医喉科の体系化が進むのは明代以降で,最盛期を迎えるのは清代である。その背景には,白喉(咽頭・喉頭ジフテ リア)や爛喉痧(猩紅熱)などの急性感染症の流行があった。特に江南地域では疫病が頻発し,そのことがこの地域の医家に咽喉の病の治療経験を積ませることになり,咽喉治療の理論や処方の発展を促した。
今回の特集では,今春取材した江西省旴江に息づく謝氏喉科の6代継承者・謝強先生のインタビューおよび慢性咽頭炎治療をはじめ,現代中国を代表する耳鼻咽喉科の老中医・干祖望先生の慢性咽頭炎治療。さらに名老中医による喉頭炎の治療,そして咽喉科で用いられてきた外用薬「吹薬」の歴史的変遷などを取り上げる。
【特集】中医喉科~中国伝統医学の特色溢れる治療~
咽喉の病の治療の歴史は古く,『素問』には「喉痹」の記載が複数箇所にみられ,すでに治療の対象になっていた。しかし中医喉科という専門科目として扱われるようになるのは宋代以降である。さらに中医喉科の体系化が進むのは明代以降で,最盛期を迎えるのは清代である。その背景には,白喉(咽頭・喉頭ジフテ リア)や爛喉痧(猩紅熱)などの急性感染症の流行があった。特に江南地域では疫病が頻発し,そのことがこの地域の医家に咽喉の病の治療経験を積ませることになり,咽喉治療の理論や処方の発展を促した。
今回の特集では,今春取材した江西省旴江に息づく謝氏喉科の6代継承者・謝強先生のインタビューおよび慢性咽頭炎治療をはじめ,現代中国を代表する耳鼻咽喉科の老中医・干祖望先生の慢性咽頭炎治療。さらに名老中医による喉頭炎の治療,そして咽喉科で用いられてきた外用薬「吹薬」の歴史的変遷などを取り上げる。
◆本号の主な内容
【特集/中医喉科~中国伝統医学の特色溢れる治療~】
■[巻頭インタビュー]西洋医学と漢方医学の架け橋に(渡邊善一郎)
■[旴江医学]江西中医薬大学・何暁暉教授が旴江医学を語る(何暁暉)
■[杏林春秋]宋以前『傷寒論』考:還魂湯と三拗湯と麻黄湯(岡田研吉)
■[鍼灸症例]重度の腰椎椎間板ヘルニアに対する鍼灸治療の一例(遠藤美穂)
■[近況雑感]物忘れ(浅川要)