中医臨床 通巻163号(Vol.41 No.4)
商品コードISBN 978-4-904224-92-2
特集/和解と調和の治療――和法
2020年12月20日発行
2020年12月20日発行
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【特集】和解と調和の治療――和法
和法とは,和解あるいは調和の方法によって,半表半裏の邪,あるいは臓腑・陰陽・表裏失和の証を解除する治法の一つである。和法はもともと,傷寒少陽証に対する和解法として位置づけられていたが,明清代以降,その範囲が拡大され,現在の和法は傷寒少陽証だけでなく温病少陽証や,臓腑不和の内傷雑病にまで対象が拡がっており,邪在少陽・邪在膜原・肝脾不和・肝胃不和・脾胃不和・気血不和・営衛不和などの病証に対して用いる治法として位置づけられている。したがって和法の応用範囲は非常に広範に及ぶ。
そこで本特集では,まず和法と和解剤の発展の歴史を振り返り,さらに中国における五官疾患(鼻淵)・血液疾患・皮膚疾患に対する和法の応用経験を紹介する。
◆本号の主な内容
【特集/和解と調和の治療――和法】
■特別企画/わが国における新型コロナと漢方
・[新型コロナ]2020年度冬 急性上気道炎ストラテジー(加島雅之)
・[新型コロナ]COVID-19感染症に対する漢方治療 ~支持療法・後遺症を中心に~(小川恵子)
■[症例カンファレンス]反復性のバルトリン腺炎(田中耕一郎)
■[新連載]病因病機を時系列で図式化してみよう!(鎌田剛)
■[鍼灸百話]ツボ(圧痛)はいつごろ出来る?(篠原昭二)
■[近況雑感]経絡を巡行する“気血”とは?(浅川要)