中医臨床 通巻167号(Vol.42 No.4)
商品コードISBN 978-4-910643-55-7
特集/慢性疲労と慢性疲労症候群(ME/CFS)
2021年12月20日発行
2021年12月20日発行
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中医学・漢方医学が導く病態と治療の考え方
【特集】慢性疲労と慢性疲労症候群(ME/CFS)
疲労・倦怠感を訴える人は少なくない。しかし,一般に過度の肉体的・精神的労作によって疲労が生じるものの休息によって回復するものは治療の対象とはならない。
本特集では休息しても疲労が持続するいわゆる慢性疲労と呼ばれる長びく疲労・倦怠感や,筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(myalgic encephalomyelitis/chronic fatigue syndrome:ME/CFS)と診断される疾患について取り上げる。
ME/CFSは長期にわたり日常生活や社会参加が著しく阻害される疾患で,神経系(中枢神経系および自律神経系)・内分泌系・免疫系など多系統に障害を来す。
現在まで特異的なバイオマーカーは見つかっていないが,病因・病態については少しずつ明らかになってきている。治療は漢方薬・向精神薬・鎮痛薬・ビタミン剤など薬物療法のほか,運動療法や認知行動療法,鍼灸やヨガなどが行われている。
中医学にはME/CFSという病名はないが,「虚労」と呼ばれる中医病名がこれに近いとされ,古代より虚労の証候を分析しさまざまな治療方法が試みられてきた。
もちろん,虚労=現代のME/CFSではないが,慢性疲労やME/CFSの病態とその治療を考えるうえで多くの示唆を与えてくれる。
特集では日本と中国における ME/CFSの漢方治療の概要,漢方や鍼灸による治療経験などを紹介する。
【特集】慢性疲労と慢性疲労症候群(ME/CFS)
疲労・倦怠感を訴える人は少なくない。しかし,一般に過度の肉体的・精神的労作によって疲労が生じるものの休息によって回復するものは治療の対象とはならない。
本特集では休息しても疲労が持続するいわゆる慢性疲労と呼ばれる長びく疲労・倦怠感や,筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(myalgic encephalomyelitis/chronic fatigue syndrome:ME/CFS)と診断される疾患について取り上げる。
ME/CFSは長期にわたり日常生活や社会参加が著しく阻害される疾患で,神経系(中枢神経系および自律神経系)・内分泌系・免疫系など多系統に障害を来す。
現在まで特異的なバイオマーカーは見つかっていないが,病因・病態については少しずつ明らかになってきている。治療は漢方薬・向精神薬・鎮痛薬・ビタミン剤など薬物療法のほか,運動療法や認知行動療法,鍼灸やヨガなどが行われている。
中医学にはME/CFSという病名はないが,「虚労」と呼ばれる中医病名がこれに近いとされ,古代より虚労の証候を分析しさまざまな治療方法が試みられてきた。
もちろん,虚労=現代のME/CFSではないが,慢性疲労やME/CFSの病態とその治療を考えるうえで多くの示唆を与えてくれる。
特集では日本と中国における ME/CFSの漢方治療の概要,漢方や鍼灸による治療経験などを紹介する。
◆本号の主な内容
【特集/慢性疲労と慢性疲労症候群(ME/CFS)】
■[新・方剤学]“散”の治法:治風剤(加島雅之)
■[症例カンファレンス]線維筋痛症(田中耕一郎ほか)
■[インタビュー]家庭漢方常備セットがつなぐ薬局でしかできない漢方(緋田哲治)
■[インタビュー]李氏家伝鍼灸(李世珍の鍼)の魅力(兵頭明)
■[TCMA研修]瀉法による扶正のススメ(鎌田剛)
■[杏林春秋]陰火病態をもとにした“つわり”の病理仮説とその症例(足立繁久)