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中医病因病機学
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中医病因病機学

商品コードISBN 978-4-924954-41-0

主編:宋鷺氷
翻訳者:柴﨑瑛子
A5判 並製 608頁
1998年 5月 1日(第1版)発行

通常購入

定価:6,160(本体5,600円+税)
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病因病機学は中医診療体系の核心!

病因病機は中医学の核心中の核心といわれる部分。患者の証候を分析し,病因と病態メカニズムを明らかにすることによって,治療方針を立てる。診断のポイントであり,治療の指針となる最も大切な部分である。

 
  • 目次
    • 
      序文
      本書の内容
      
      緒 論
         1 中医病因病機学の特徴
         2 中医病因病機学の研究および任務
         3 中医病因病機学の研究方法
         4 中医病因病機学と中医臨床医学との関係
         5 中医病因病機学の発展略史
      
      
      第1篇 概論
      
       第1章 中医病因病機学の認識論,方法論の基礎
        第1節 古代哲学思想の浸透と中医病因病機学に対する影響
         1 古代唯物弁証法が中医病因病機学に与えた影響
         2 精・気・神学説が中医病因病機学説に与えた影響
         3 陰陽五行学説が中医病因病機学に与えた影響
        第2節 中医病因病機学の認識論
         1 結果から原因を分析するという認識過程
         2 類推推理法の運用
         3 象を以て蔵を測り,表を以て裏を測るという認識方法
      
       第2章 中医病因病機学の基本原理
        第1節 陰陽失調論
         1 陰陽の基本法則
         2 陰陽の安定と偏勝
         3 陰陽の失調
        第2節 五行生剋論
        第3節 天人相応論
         1 天と適合する
         2 地の秩序に従う
        第4節 亢害承制論
         1 五常の気,太過不及
         2 造化の常,亢無きことあたわず
         3 有制の常と無制の変
         4 生中に剋あり,剋中に用あり
         5 亢害承制作用
        第5節 気化異常論
         1 気化の基本内容
         2 気化の異常の基本とその病理的な意味
        第6節 邪正相争論
      
       第3章 基本病理過程
        第1節 表裏出入
        第2節 虚実消長
        第3節 寒熱進退
        第4節 昇降異常
        第5節 形質損傷
        第6節 精気来復
        第7節 陰陽離決
      
      
      第2篇 病因と発病
      
       第4章 病因概論
         1 中医病因学説の概念と沿革
         2 病因と発病および病機との関係
         3 弁証求因と審因論治
      
       第5章 自然要因
        第1節 天時要素
         1 六淫
         2 時令
        第2節 地理的要因
        第3節 生物要因
         1 戻気
         2 瘴気
         3 虫毒
      
       第6章 生活要因
        第1節 飲食要素
         1 飢飽異常
         2 五味偏盛
         3 脂っこいもの,甘い物,味の濃いもの。
         4 飲酒過度
         5 なま物,冷たいもの,不潔なもの。
        第2節 労倦内傷
         1 形神過労
         2 房室労傷
         3 運動不足
      
       第7章 情志要因
        第1節 七情の概念
         1 七情の渊源および一般概念
         2 情志とは心神の客観的外界に対する反応である。
         3 情志は魄の活動に属し,魂によって調節,コントロールされる。
        第2節 七情の怫鬱と過激
         1 情志活動の2種類の状態とその相互関係
         2 情志による発病時の心神の位置
         3 心神に影響する主要要素
         4 情志による発病の条件
        第3節 七情による発病の特徴
         1 七情による発病は外界刺激を誘因とし,思考・認識を拠り所とする。
         2 七情による発病は心を起点とし,五臓それぞれに重点を置く。
         3 七情による発病は気機の変化に導かれ,精血の変化を基礎とする。
         4 七情による発病は内部の五臓に発生して,外部の肢体を侵す。
      
       第8章 体質要因
      
       第9章 内生要因
        第1節 痰飲
        第2節 瘀血
         1 瘀血の発生
         2 瘀血の種類
         3 瘀血から発病に至るメカニズム
      
       第10章 その他の要素
        第1節 外傷
         1 転倒,刀傷
         2 火傷,凍傷
         3 虫や獣による刺し傷や咬傷
         4 水に溺れる
         5 落雷による怪我
        第2節 中毒
         1 薬物中毒
         2 食中毒
         3 毒ガス中毒
        第3節 社会的要因
         1 社会制度と疾病との関係
         2 社会環境と疾病との関係
      
       第11章 発病メカニズム
        第1節 発病の原因と誘因,素因
         1原因と発病
         2 誘因と発病
         3 素因と発病
        第2節 運気と発病
         1 運気学説の基本内容
         2 運気と発病との関係
        第3節 邪の侵入門戸
         1 外邪の侵入門戸
         2 内傷による発病の経過
        第4節 発病類型
         1 新感と伏邪
         2 卒発と徐発
      
       第12章 疾病の変遷
        第1節 疾病の伝変
         1 伝変の原因と条件
         2 伝変の形態とその過程
        第2節 疾病の転帰
        第3節 疾病の再発
      
      
      第3篇 病機
      
       第13章 臓腑病機
        第1節 肺と大腸の病機
         1 肺気不宣
         2 肺が粛降機能を失う
         3 肺が治節機能を失う
         4 肺熱壅盛
         5 肺気虚寒
         6 肺気不足
         7 肺陰欠損
         8 肺絡損傷
         9 肺気脱絶
         10 伝導不随
         11 大腸湿熱
         12 腸絡損傷
         13 大腸虚寒
        第2節 心と小腸の病機
         1 心気虚弱
         2 心陽不振
         3 心陽暴脱
         4 心火上炎
         5 心陰不足
         6 心血不足
         7 心脈瘀阻
         8 痰阻心竅
         9 小腸気滞
         10 小腸虚寒
         11 小腸実熱
        第3節 脾胃病機
         1 脾虚失運
         2 脾陽不振
         3 脾気下陥
         4 脾不統血
         5 脾虚血弱
         6 脾虚湿盛
         7 湿熱蘊脾
         8 脾陰不足
         9 胃失和降
         10 胃虚不納
         11 胃脘積滞
         12 胃気虚寒
         13 胃陰不足
         14 胃火上炎
         15 胃絡瘀阻
         16 胃絡損傷
        第4節 肝胆病機
         1 肝気不疏
         2 肝気横逆
         3 肝火上炎
         4 肝血虧損
         5 肝陰不足
         6 肝陽上亢
         7 肝風内動
         8 肝経寒滞
         9 肝脈瘀阻
         10 肝胆湿熱
         11 胆気鬱阻
         12 胆気虚寒
         13 胆胃不和
        第5節 腎と膀胱の病機
         1 腎陰虧虚
         2 腎陽虚衰
         3 腎精虧損
         4 腎虚水泛
         5 腎気不固
         6 腎不納気
         7 膀胱失約
         8 膀胱気化不利
         9 膀胱湿熱と膀胱絡傷
        第6節 二臓同病病機
         1 脾肺気虚
         2 肺胃陰虚
         3 心肺陰虚
         4 肺腎陰虚
         5 脾腎陽虚
         6 肝腎陰虚
         7 肝肺同病
         8 肝脾不調
         9 肝脾血虚
         10 心腎不交
         11 心腎陽虚
         12 心脾両虚
      
       第14章 経絡病機
        第1節 十二経病機
         1 経絡気血失調
         2 経絡気血の逆流
         3 経絡気血瘀滞
         4 経絡気血衰竭
         5 十二経証候
          [1]手太陰肺経証候
          [2]手陽明大腸経証候
          [3]足陽明胃経証候
          [4]足太陰脾経証候
          [5]手少陰心経証候
          [6]手太陽小腸経証候
          [7]足太陽膀胱経証候
          [8]足少陰腎経証候
          [9]手厥陰心包経証候
          [10]手少陽三焦経証候
          [11]足少陽胆経証候
          [12]足厥陰肝経証候
        第2節 奇経八脈病機
         1 衝任虚弱
         2 衝任不通
         3 衝任伏熱
         4 衝任損傷
         5 衝任気逆
         6 督脈虧虚
         7 帯脈失調
         8 蹻維不和
      
       第15章 気血病機
        第1節 気病病機
         1 気鬱
         2 気滞
         3 気逆
         4 気虚
         5 気陥
         6 気脱
        第2節 血病病機
         1 血瘀
          [1]疼痛
          [2]発熱
          [3]咳喘
          [4]心悸怔忡
          [5]健忘
          [6]癲狂
          [7]感覚異常と運動機能異常
          [8]黄疸
          [9]癰瘡
          [10]瘀積
         2 血溢(出血)
         3 血虚
        第3節 気血同病病機
         1 気滞血瘀
         2 気虚血瘀
         3 気血両虚
         4 気不摂血
         5 気随血脱
         6 血随気逆
      
       第16章 精病病機
         1 精気虧損
         2 精不化気
         3 精不化血
         4 精髄空虚
         5 精虚神怯
         6 精室虧虚
         7 精気虚冷
         8 精関不固
         9 精隧阻塞
      
       第17章 津液病機
         1 臓腑津虧
         2 気液両傷
         3 津気失調
         4 津虧血燥
         5 津虧血瘀
         6 津虧火熾
         7 津竭陽亡
      
       第18章 体質病機
        第1節 体質形成を促進する要素
        第2節 各種体質病機の特徴
         1 陰虚体質
         2 陽虚体質
         3 気血虚体質
         4 痰湿体質
         5 瘀血体質
      
       第19章 情志病機
        第1節 七情病機
         1 喜べば気が緩む
         2 怒れば気が上逆する
         3 憂えれば気が鬱滞し,思えば気が鬱結する。
         4 悲しめば気が消える
         5 恐れれば気が下る
         6 驚けば気が乱れる
        第2節 五志病機
         1 神病病機
         2 魄病病機
         3 魂病病機
         4 意病病機
         5 志病病機
      
       第20章 痰飲病機
        第1節 痰病病機
         1 痰が経絡に流れこむ
         2 痰が筋骨に潜伏する
         3 痰が筋膜に付着する
         4 痰濁が肺を塞ぐ
         5 痰が心竅を迷わす
         6 痰鬱気結
         7 痰と瘀の結合
         8 痰熱動風
        第2節 飲病病機
         1 寒飲が肺を犯す
         2 水気凌心
         3 飲が胸脇部に停滞する
         4 胃中停飲
         5 飲が腸間に滞留する
         6 水気泛溢
         7 水熱結合
      
       第21章 六気病機
        第1節 風気病機
         1 外風病機
          [1]風が衛表を損傷する。
          [2]筋骨に付着する。
          [3]風邪が絡に中る。
          [4]風毒が血に入る。
          [5]風毒から痙になる。
         2 内風病機
          [1]風痰が内部を塞ぐ。
          [2]虚風内動
          [3]脾虚による風。
        第2節 寒気病機
         1 外寒病機
          [1]寒邪外束
          [2]寒が筋骨に付着する。
          [3]寒が経絡に鬱滞する。
          [4]寒が凝結して血痺になる。
          [5]寒が凝結して津が停滞する。
         2 内寒病機
          [1]陰寒内盛
          [2]陽虚内寒
          [3]陳寒錮冷
        第3節 暑気病機
         1 暑傷肺胃
          [1]暑熱傷肺
          [2]暑熱入胃
         2 暑傷気陰
          [1]暑傷肺胃津気
          [2]暑傷心腎真陰
         3 暑傷肺絡
          [1]暑滞肺絡,肺気上逆
          [2]暑傷肺絡,迫血妄行
         4 暑閉心竅
         5 暑熱動風
          [1]暑入陽明,引動肝風
          [2]暑陥心営,引動肝風
          [付記]
           (1)陰暑
           (2)伏暑
        第4節 湿気病機
         1 外湿病機
          [1]湿鬱肌表
          [2]湿阻経絡
          [3]湿着筋骨
          [4]湿蔽清陽
          [5]湿鬱三焦
          [6]湿邪困脾
          [7]湿濁下注
         2 内湿病機
          [1]湿蔽清陽
          [2]湿濁上泛
          [3]湿勝傷陽
          [4]湿勝成毒
        第5節 燥気病機
         1 外燥病機
          [1]燥傷肺衛
          [2]燥傷津血
         2 内燥病機
          [1]燥傷肺気
          [2]燥傷津液
          [3]陰虚血燥
          [4]津枯腸燥
          [5]五臓内燥
        第6節 火気病機
         1 外火病機
          [1]火邪内燔
          [2]火盛成毒
          [3]火極生風
          [4]火邪傷気
          [5]火邪傷津
          [6]火傷血絡
          [7]火毒攻心
         2 内火病機
          [1]虚火上浮
          [2]陰火内熾
          [3]陰虚火旺
          [4]壮火食気
          [5]臓腑実火
        第7節 六気相兼と従化病機
          [1]風寒相兼と風の寒への従化
          [2]風熱相兼と風の熱への従化
          [3]風湿相兼と寒化
          [4]寒湿相兼と寒湿の熱化
          [5]湿熱相兼と火化,燥化
          [6]暑湿挟穢
          [7]暑兼寒湿
          [8]寒熱相兼と従化
          [9]湿鬱化熱と湿の寒への従化
          [10]燥の熱への従化と燥の寒への従化
          [11]内外合邪
      
       第22章 六経病機
        第1節 太陽病病機
         1 営衛不調
         2 表寒裏飲
         3 邪入経輸
         4 邪陥胸中
         5 実邪結胸
         6 邪陥心下
         7 邪熱下利
         8 経邪入腑
         9 臓腑陽傷
         10 臓腑陰傷
        第2節 陽明病病機
         1 熱が胸膈に鬱結する
         2 陽明経熱
         3 陽明腑実
         4 陽明発黄
        第3節 少陽病病機
         1 枢機不利
         2 熱が胆腑に鬱結する
         3 熱が血室に入る
        第4節 太陰病病機
         1 太陰虚寒
         2 滑脱
         3 寒湿発黄
        第5節 少陰病病機
         1 陽虚表寒
         2 陰盛陽衰
         3 陰盛格陽
         4 熱化傷陰
         5 熱化して実となる
         6 気が鬱して厥する
        第6節 厥陰病機
         1 寒熱錯綜
         2 陰寒上逆
         3 血虚寒凝
         4 厥深熱深
         5 熱利下重
      
       第23章 衛気営血病機
        第1節 衛分病機
         1 邪が肺衛を損傷する
         2 衛陽暫亡
         3 衛陽虚衰
        第2節 気分病機
         1 気熱熾盛
         2 陽明熱結
         3 熱盛気傷
         4 熱盛傷津
         5 気陰両傷
         6 邪が少陽三焦に留まり,気機不利となる
         7 湿熱燻蒸,鬱阻気機
         8 衛気同病
        第3節 営分病機
         1 営熱熾盛,営陰虧耗
         2 内閉外脱
         3 気営両燔
         4 気熱灼営
         5 衛営同病
         6 営衛不和
         7 営衛壅滞
        第4節 血分病機
         1 血熱が燃えあがり,絡を損傷し血を騒乱させる。
         2 熱が血と結合し,血瘀血蓄となる
      
       第24章 三焦病機
        第1節 上焦病機
         1 温邪犯肺
         2 化源告竭
         3 熱陥心胞
         4 湿蒙心胞
        第2節 中焦病機
         1 胃熱熾盛
         2 邪結腸腑
         3 湿熱中阻
         4 邪伏膜原
        第3節 下焦病機
         1 泌別失司
         2 腎精耗損
         3 虚風内動
      
      *文中の『傷寒論』の条文番号は,東洋学術出版社刊『傷寒雑病論』による。
      
      
  • 正誤表