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針灸一穴療法

商品コードISBN 978-4-904224-03-8

著者:趙振景・西田皓一
A5判 並製 312頁
2008年11月25日(第1版)発行

通常購入

定価:4,180(本体3,800円+税)
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1つの疾患に1つの治療穴を対応させた,針灸臨床ハンドブック

◆本書の特色◆
◇症状別の構成で臨床家にとって使いやすい。
◇治療法として,主治・取穴・位置・操作・考察を簡明に記述。
◇なぜこの病にこのツボを取るのか。取穴の理由をていねいに解説。
◇趙振景氏がまとめた一針一穴の内容を,それに共鳴した西田皓一先生が,日常臨床で試みて効果を確認。
◇西田先生の経験をふんだんに盛り込み,日本での臨床的価値をさらに高めている。


◆本書の内容◆
内科・外科および整形外科・皮膚科・婦人科・泌尿器科・小児科・眼科・耳鼻咽喉科・歯科に分類し,各疾患に対応する「治療方」を【主治】【取穴】【位置】【操作】【考察】の項目に分けて説明。
原書は,趙振景氏が先人の経験を汲み取り,さらに自身の臨床経験を結び合わせ,ポイントを簡明に記す,優れた針灸治療書。
本書ではさらに,西田皓一先生が日本の臨床状況に合わせ,自身の臨床経験をふまえてコメントを加えており,初学者でもすぐに役立つ実践的治療ガイドになっている。

 
  • 著者略歴
    • 
      趙 振景(ちょう・しんけい)
       1944年8月生まれ。河北省藁城市出身。北京中医学院(現・北京中医薬大学)卒業。中医家系に生まれ,幼少よりその薫陶を受ける。西洋医学と中医学を系統的に学び,また北京市中医経典研究班で経典著作を研修し,理論と実践の基礎を固めた。かつて北京市朝陽科教所・新源里医院で勤務。40年余りの豊富な臨床経験を有し,常見病・多発性疾患の治療は数知れない。ここ数年は,専門家外来にて,奇病・難病に対し,中西医理論および家伝医術を用いて独特の効果を上げている。著書に『医林集錦』,『中医理論問題』『中医臨床問題』(湖南科技出版社),『中医精方薈萃』(哈爾濱人民出版社),『一針一穴妙用』(北京科学普及出版社)などがあり,国内外の医学雑誌に発表した中医学術論文は数十篇にのぼる。
      
      西田 皓一(にしだ・こういち)
       1937年6月生まれ。1963年神戸医科大学卒業。1964年神戸大学医学部循環器内科入局。1966年神戸労災病院内科勤務。1975年高知県農協総合病院内科医長。1977年西田順天堂内科を開業し,現在に至る。2004年高知大学医学部非常勤講師。2006年高知大学医学部臨床教授。開業と同時に現代医学と東洋医学の両方の立場から治療してきた。著書に『東洋医学見聞録』上巻(1999),中巻(2004),下巻(2007)(以上,医道の日本社),『【図解】経筋学―基礎と臨床―』(東洋学術出版社,2008),『運動器疾患の針灸治療』(東洋学術出版社,2012),『瘀血を治す』(ヒューマン・ワールド出版,2008),『線維筋痛症は針灸治療で治せる』(たにぐち書店,2008)。監修に『目の体操』(マキノ出版,2005)がある。2008年『東洋医学見聞録』が評価され第22回「間中賞」を授与される。
      
      
  • 目次
    • 
      前言
      はじめの言葉
      本書を読むにあたって
      図A~I
      
      1 内科疾患
       1.老化の予防
       2.中風の予防※
       3.ショック症状の救急
       4.意識不明の救急(昏睡)
       5.認知障害※
       6.機能性言語障害(ヒステリー性黙秘症)
       7.発熱
       8.あくび
       9.不眠症
       10.傾眠症
       11.梅核気(咽頭部異物感)
       12.ヒステリー発作の予防
       13.神経衰弱(精神的な疲れ)
       14.ヒステリー
       15.てんかん発作
       16.しゃっくり
       17.食道通過障害※
       18.頭痛
       19.心悸亢進
       20.徐脈
       21.笑症(笑いが止まらない)
       22.横行症(横柄な振る舞い)
       23.肝腫脹
       24.肝気鬱結
       25.脾臓の肥大※
       26.寝汗(盗汗)
       27.多汗症
       28.口渇(消渇)
       29.顔面浮腫
       30.足心熱(足底の煩熱)
       31.足底の冷え※
       32.流行性感冒の予防
       33.感冒
       34.喀痰過多
       35.哮喘(ゼイゼイと息切れがする)
       36.喀血
       37.嘔吐
       38.胃痛
       39.胃下垂
       40.急性腹痛
       41.急性虫垂炎
       42.泄瀉(下痢)
       43.痢疾
       44.便秘※
       45.胆囊炎
       46.高血圧症
       47.洞性不整脈
       48.高脂血症
       49.マラリア
       50.良性甲状腺腫
       51.身体の疲れ※
       
      2 外科および整形外科疾患
       1.脳血管障害の後遺症
       2.風湿性関節炎(慢性関節リウマチ・膝関節炎など)※
       3.顔面筋痙攣(顔面チック)
       4.三叉神経痛※
       5.線維筋痛症※
       6.顎関節症※
       7.肩こり(頸背部の筋肉労損)※
       8.寝違え
       9.頸椎症(鞭打ち症)※
       10.上腕挙上障害と肩関節痛
       11.胸脇痛
       12.腕神経叢症候群※
       13.上腕痛
       14.肘関節痛(上腕骨外踝炎・テニス肘)
       15.腱鞘炎・弾発指
       16.手背部腫痛
       17.手指痙攣
       18.腰筋労損※
       19.腰臀部の疾患※
       20.ぎっくり腰(急性腰椎捻挫)
       21.坐骨神経痛(梨状筋症候群)
       22.股関節部痛※
       23.膝関節痛
       24.腓腹筋痙攣(こむら返り)
       25.下肢内側痛
       26.内反足
       27.外反足
       28.痛風※
       29.踵痛
       30.足背の腫痛
       31.足底痛
       32.脱肛
       33.痔痛
       34.毒蛇による咬傷
       
      3 皮膚科疾患
       1.蕁麻疹・湿疹
       2.疔・癰(皮下組織の限局性化膿性炎症)
       3.丹毒
       4.円形脱毛症
       5.にきび(尋常性痤瘡)
       6.皮膚炎(神経性皮膚炎)
       7.手掌膿疱症(掌に生ずる慢性の化膿性皮膚病の一種)
       8.帯状疱疹
       9.皮膚瘙痒症
       10.扁平疣
       11.足の水虫(足癬)
       12.鶏眼(魚の目)
       13.瘭疽※
       14.虫刺され
       
      4 産婦人科疾患
       1.月経不順
       2.崩漏(子宮出血)
       3.月経痛
       4.閉経
       5.帯下(女性生殖器からの分泌物)
       6.人工流産による合併症
       7.胎位異常
       8.急性乳腺炎
       9.母乳分泌不足
       10.母乳分泌過多
       11.更年期障害※
       12.妊娠悪阻※
       13.不妊症
       
      5 泌尿器科疾患
       1.腎石痛(尿路結石)
       2.遺精
       3.急性睾丸炎
       4.前立腺炎
       5.尿閉症(排尿障害)
       6.尿失禁(尿漏れ)※
       7.会陰部痛
       8.脱肛
       9.睾丸痛※
       
      6 小児科疾患
       1.小児の痙攣(ひきつけ)
       2.夜泣き
       3.鵞口瘡(がこうそう)(口腔カンジダ)
       4.流涎症(りゅうせんしょう)(唾液分泌過多症・よだれ症)
       5.小児の言語発達の遅れ
       6.小児拒食症
       7.疳積
       8.流行性耳下腺炎
       9.小児咳嗽
       10.百日咳
       11.小児下痢
       12.小児の遺尿症(夜尿症)
       
      7 眼科疾患
       1.眼疾患全般※
       2.幻視
       3.慢性の眼痛
       4.眼瞼下垂
       5.アレルギー性結膜炎(花粉アレルギー)※
       6.流涙
       7.迎風流涙(風にあたると涙が出る)
       8.ドライアイ※
       9.麦粒腫
       10.霰粒腫(さんりゅうしゅ)
       11.急性結膜炎
       12.底翳(そこひ)(内翳,眼球内の疾病の総称)
       13.翼状片※
       14.斜視※
       15.飛蚊症※
       
      8 耳鼻咽喉科疾患
       1.メニエール氏病・内耳性目眩
       2.口唇ヘルペス
       3.アフター性口内炎※
       4.舌の腫脹
       5.舌痛※
       6.咽頭炎・咽頭痛
       7.嗄声(声のかすれ)
       8.ヒステリー性失語症
       9.失語症(言語障害)
       10.急性扁桃腺炎
       11.鼻炎・蓄膿など鼻病のすべて※
       12.鼻出血
       13.副鼻腔炎
       14.耳鳴り
       15.中耳炎
       16.幻聴
       17.顎関節症・顎関節炎
       18.耳管狭窄症※
       19.各種の鼻炎※
       
      9 歯科疾患
       1.知覚過敏症
       2.歯痛
       3.歯周炎※
      
      参考文献
      索引
      
      (疾患名に ※ が付いているものは西田氏が新たに追加した項目である)
      
      
  • 正誤表