中医臨床 通巻177号(Vol.45 No 2)
商品コードISBN 978-4-910643-92-2
特集/コモンディジーズの中医治療 ―発熱―
2024年6月20日発行
2024年6月20日発行
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中医学的アプローチを把握して治療の幅をひろげる
【特集】コモンディジーズの中医治療 ―発熱―
発熱は臨床現場で最も頻度の高い主訴の1つで,その原因は多岐にわたる。中医学では発熱を大きく外感によるものと内傷によるものに分ける。外感によるものは,六淫外邪あるいは疫癘が肌表を襲い邪正闘争によって発熱が起こり,主に六経弁証や衛気営血弁証により鑑別・治療が進められる。一方,内傷によるものは,情志・飲食・疲労などの内因によって気血陰精の虧虚や臓腑機能の失調を招き引き起こされる。外感発熱は『傷寒論』や温病学を有する中医学が得意とする分野であるが,本特集では不明熱を始め,治療に難渋することが多い内傷発熱にスポットを当てた。とりわけ気虚・陰虚・陽虚の発熱とその治療には中医学のもつユニークな生理・病理観が反映されており,ぜひとも理解を深めておきたい。
【特集】コモンディジーズの中医治療 ―発熱―
発熱は臨床現場で最も頻度の高い主訴の1つで,その原因は多岐にわたる。中医学では発熱を大きく外感によるものと内傷によるものに分ける。外感によるものは,六淫外邪あるいは疫癘が肌表を襲い邪正闘争によって発熱が起こり,主に六経弁証や衛気営血弁証により鑑別・治療が進められる。一方,内傷によるものは,情志・飲食・疲労などの内因によって気血陰精の虧虚や臓腑機能の失調を招き引き起こされる。外感発熱は『傷寒論』や温病学を有する中医学が得意とする分野であるが,本特集では不明熱を始め,治療に難渋することが多い内傷発熱にスポットを当てた。とりわけ気虚・陰虚・陽虚の発熱とその治療には中医学のもつユニークな生理・病理観が反映されており,ぜひとも理解を深めておきたい。
◆本号の主な内容
【特集/コモンディジーズの中医治療 ―発熱―】
■[わかりません経方医学]麻黄湯(灰本元ほか)
■[中医診察ナビ]新型コロナ感染後の体重減少治療(丁元慶)
■[杏林春秋]倦怠感・頭蒙感(brain fog)・記憶障害に対し達原飲加味にて軽快に至った4症例(岡﨑弘泰)
■[杏林春秋]胎毒治療から生命観をさぐる(足立繁久)
■[仮免鍼灸]痰湿論(北上高史)
■[近況雑感]爪甲剥離症(浅川要)