中国医学の身体論――古典から紐解く形体
商品コードISBN 978-4-910643-74-8
著者:浅川 要
B5判 並製 380頁
2022年 8月30日(第1版)発行
B5判 並製 380頁
2022年 8月30日(第1版)発行
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東洋医学的身体観の認識を明らかにして治療に役立てる
東洋医学にもとづく治療を志すなら,臓腑・気血・経絡の変動をとらえると同時に,全身の諸組織・器官の側から症状を把握する視点も必要
鍼灸教育を補完するサブテキストとしても
■本書の特徴■
◇本書は,身体について,古典にもとづいた東洋医学的身体観を学び,中国医学にもとづいた各種の治療に役立てることを目的とする。
◇鍼灸学校の教科書や既存の東洋医学書のほとんどは一般的に,目・鼻・耳・口・舌(五官)などの身体の諸組織・器官について,「肝は五官では目,五主では筋,五華では爪」のように五臓六腑との関連で簡単に説明したものが多い。本書では,全身のさまざまな組織・器官ごとに項目を立て,組織・器官の側からそれぞれの臓腑・経絡との多面的関わりを解説している。
◇鍼灸学校の教科書で扱われている古典はほぼ『素問』『霊枢』『難経』に限定され,それ以後の歴代の中国医学文献をほとんど用いていないが,身体に対する医学認識は長い中国医学の歴史のなかから深まっていったと考えられる。本書では,清代末までの文献を踏まえて身体論を組み立てている。
◇姉妹篇『古典から学ぶ経絡の流れ』とセットで学ぶことで,東洋医学の身体観の全貌を把握することができる。『東洋医学概論』を補完するサブテキストとしても活用していただきたい。